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  1. 外見リスクマネジメント
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第2回 外見はどのように研究されてきたのか

外見とリスクマネジメントをつなぎ合わせた「外見リスクマネジメント」は、私の造語ですが、リスクマネジメントにも外見にもそれぞれ歴史はあります。外見研究に関する歴史を紐解くと、私たち人間の近代化と共にあったことがわかります。外見は、どのように研究されてきたのでしょうか。

外見に関する最初の文献は、1921年のものが見つかっています。「なぜ個人の身体的特徴が、その周囲の人たちに対してかくも深淵に影響するのかは、考えるべき興味深いテーマになる」とPerinは述べています。当初の研究では、女性の美醜と婚期の研究でした。1940年代になると、外見への自己認知に関する研究が出てきましたが、外見研究に対する嫌悪感、タブー視が生まれ、研究は停滞します。

しかし、1960年代から、態度、姿勢、考え方といった変数を追加した研究が進み、より複雑な相互作用効果があるとされました。好感や恋愛の関係については、為替市場モデルを活用した研究が出るなどユニークな試みがなされるようになりました(Murstein 1972)。ここは面白くて、それまでお見合いや政略結婚だった時代から自由な恋愛ができるようになってきたからではないかと私は推察しています。自由恋愛においては、自分に魅力があって相手から好感を持たれないと結婚ができないからです。研究が進んだのも頷けます。

1980年代になると、印象形成の過程において外見が果たす役割への関心が高まりました。理由は、交通機関の発達により人が広範囲に移動可能になり、初対面の人達と会う機会が増えたことが背景にあります。(Bull and Rumsey 1988)裁判で犯罪者を判断する際の影響についても研究が盛んに行われました。このBull and Rumseyは、いろいろ面白い研究をしており、顔全体の魅力において相関関係があるのは、口、目、髪、鼻の順番だとまとめています。ちなみに、私の観察順序は、目、口、髪、鼻です。やはり、目は口ほどにものをいう、に一票です。

1990年になると、形成外科、メディアや広告、健康心理学といった各分野における発展の影響を受けました。外見への不安調査が行われるようになり、課題解決のためのサービスが不足していることが明らかになってきました。外見への不安が高まるということは、関心が高まってきたともいえます。

さらに、魅力的な外見を持つ人は、そうでない人に比べて社会で成功する能力が高いのか、キャリアや富の形成との関係、あるいは、一体魅力的外見とは何か、どうすれば魅力的になるのか、といったスキル研究も盛んになっていきました。周囲への影響だけではなく、自分の心理や行動にも影響するということです。こうしてみると近代化と共に外見研究がなされてきたことがわかります。

https://www.youtube.com/watch?v=_nNnLPZUDoI


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