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  1. 広報の目 風間眞一
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第27回記者も人の子 “人情の機微に触れる”心配りを!

夏真っ盛り。気温もグングン上昇、冷たいモノが欲しくなる。辛党なら、仕事帰りにキンキンに冷えた生ビールや冷酒で喉を潤すのは何ともことえられない。
日頃メディア関係者と向き合う広報担当者にとっても、この季節は“暑気払い”でもと気軽に「飲みニケーション」に誘える絶好の機会だ。酒を酌み交わしながら記者と親睦を深めることができる。

ただ気をつけなければならないこともある。小耳に挟んだ話だが、某社広報マンが自社を担当する記者を会食に誘ったところ「忙しいから」と断られ、では代わりにと上司のキャップに声をかけたそうだ。そんなやり取りはすぐバレるもので、記者はいたく気分を害したという。

因みに件の広報マンは業務経験10年超のベテラン。広報歴が長いと知り合う記者や編集者も増える。年次を重ねる程に場合によっては記者クラブキャップや本社デスク、編集長といった現場記者の上長とも親しい間柄を築けるものだ。

実はそこにべテラン故に陥りやすい落とし穴がある。取材の依頼など様々な案件の結論を急ぐあまりに担当記者を飛び越え、旧知のキャップやデスクと直接話をつける愚を犯しかねないのだ。知らず知らずのうちにメディア対応の感覚がマヒしてしまうのかもしれない。
記者も人の子。記事に手心が加わることはないとしても、頭越しに上にコンタクトされて面白いはずはない。中身はどうあれ、上長との直談判はご法度だ。どうしてもというなら、担当記者に一言“仁義を切る”慎重さが求められよう。

もとより記者は各媒体を代表して取材に当たる。たとえ若手であっても、彼らの手になる記事の影響力は侮れない。記事の向こうに多くのステークホルダーがいることを思えば、企業広報としては第一線の担当記者をあくまで最優先に考えなければならないのは明らかだ。
広報は記者に自社の話題を取り上げてもらえるよう働きかけるのが仕事。気持ちよくペンを揮ってもらうためにも“人情の機微に触れる”心配りに努めたい。

 

執筆者:風間眞一氏
広報アドバイザー 1973年日本信販(現三菱UFJニコス)入社。
広報部長などを経て2009年退社。
広報業務に18年携わる。
07年 経済広報センター第23回企業広報功労・奨励賞受賞。

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