ある会社の社長が発信したTwitterのツイートが多くの批判を受ける事態になりました。
その投稿の内容は、採用面接時に自分のTwitterを読んでいるかを聞いて、読んでいない人材は不採用にする。社長のTwitterを確認せずに面接に来るような人は非常識だというものでした。
このツイートに対してとても多くの反響があり、瞬く間に拡散されました。
それまでの投稿に対する反応(リツイート)は10件程度だったものが、問題の発言については18,000件リツイートされたことからも、どれほど反響があったかがわかります。
一部には「確かに面接に行く前にそれぐらいは調べるもの」といった好意的な内容もありましたが、ほとんどは「思い上がりすぎだ」「あなたのほうが非常識だ」「こんな会社で働いている人が可哀相」といった、批判的な内容がほとんどでした。
炎上後に残るもの
炎上してしまうと以前の発言に飛び火することが多くあります。今回の場合もそうで、仕事とは関係がないような私的な投稿が多かったことから「こんな無益なものを読むことが一般常識なのか」と指摘されました。
また、投稿の一部にスパム広告を拡散させてしまっていた事実が判明しました。「スパム広告を広めるのが一般常識なのか」といった厳しい反応も数多く広まってしまいました。
これだけの事件になると次に起こるのが2次拡散です。炎上ツイートに反応して別の会社社長は「社員のTwitterは見ないし、自分のTwitterも読まれても良いけど積極的に読んで欲しいとは思わない」とし、TwitterなどのSNSはパーソナルなものだからこそ良いのであって、強要するようなものではない、という持論を投稿しました。
この内容に関しては、好意的な意見が非常に多く寄せられ、対比される形で情報がさらに拡散されます。
今回の騒動以来、その後2か月ほどTwitterを全く更新せず、投稿を再開してもこの件については一切触れられることはありませんでした。
騒動は落ち着いたとはいえ、未だ「社名」で検索すると炎上騒動の記事が1ページ目に表示されています。また、「炎上」といった関連キーワードがGoogle、Yahoo共に表示されています。
今回の問題発言の是非は別として、一連の騒動を通して学ぶべきことは、TwitterなどのSNSや、またブログであり一つのことで炎上してしまうと、さらに他の発言や、書いた内容に飛び火し、問題無いような内容でも揚げ足を取られたり、過剰に反応されてしまいより大きな炎上の原因になり得るということです。
騒動が起きたらすぐに適切な対応を講じることが、早期解決の鉄則といえます。
騒動が過ぎた後も、検索エンジンには跡が残ってしまうというリスクを考えると、長期化は避けたいものです。