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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第9回 BCM,BCP、BCMSについて

BCPにまつわる話

千葉 賢治氏

え~と、何回目だっけ?   あっ!第9回目ですね。
今回は、BCM,BCP、BCMSについてです。
BCMは「事業継続マネジメント」
BCPは「事業継続計画」
BCMSは「事業継続マネジメントシステム」です。
これはもう皆さんご存知のことと思います。

では、その意味は?日常業務にどのようにかかわってくるのかご存知ですか?
まずは、BCMですが、BCMの定義はというと「組織への潜在的な脅威、及びそれが顕在化した場合に引き起こされる可能性がある事業活動への影響を特定し、主要なステークホルダの利益、組織の評判、ブランド、及び価値創造の活動を保護する効果的な対応のための能力を備え、組織のレジリエンスを構築するための枠組みを提供する包括的なマネジメントプロセス。(ISO22301:2012より)」

何らかの災害が起きた時に、危機的状況に陥ったことを想定し、事前にどのように行動するのかをBCPに決めておき、いざという時には、慌てずに適切な対処ができる環境を作っておくこと。だと考えます。
組織におけるBCMの構築についてですが、数多くの関連するプロジェクトの管理や以下に記載する活動の手配が必要になります。

先ずは、意識の向上。BCMプログラム実施への参加意欲を維持するためのイベント。
2番目は情報集収です。組織の目標達成を支援するために、どのような方法で事業継続を図っていくかを決定するため。
3番目として、インシデントが発生した際の影響を低減するための方法を策定する。
最後に、継続計画の演習の実施、です。演習なくして正確で速い対応はできません。

BCMに関する詳細な方法はまた後程詳しく説明させていただくとして、次にBCMSについて触れたみたいと思います。

BCMSとはなんぞや?というところからですが、BCMの活動はインパクト分析やリスク分析などを行い、必要とされる複数の計画を作成し、教育・訓練を行っていくことでも実現できます。しかしそれらの計画に不備・不整合や改訂もれはないか、またいざという時に本当に計画したように行動できるのかなど、不安が残ります。

これらの検証、改善をトップの指揮のもと、組織的に行う仕組みを構築、運用することがBCMSの考え方ということになります。すでに様々なマネジメントシステムをこうちくし、運用していらっしゃる企業様においては、その仕組みを流用すると比較的楽に構築できるのではないでしょうか?

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