RMCA-リスクマネジメントの専門家による寄稿、セミナーや研修・講座などの情報

  1. 最新ネット風評ニュース ソルナ
  2. 2100 view

第55回 容姿差別CMがあからさま過ぎて予想通りの炎上

最新ネット風評ニュース

ソルナ株式会社

TwitterなどのSNSサービスが日常的に使われるようになり、多くの個人・団体・企業などで炎上事件がありました。それらを一つ一つ見ていくことで、どんなことが炎上につながるのか?を導き出すことは、さほど難しいことではないと思います。
しかし、現在でも「それは炎上するだろう」としか思えないような炎上が実際に起きているのも事実です。今回はそんな炎上事例から学んでみたいと思います。
炎上のきっかけはある化粧品会社のCMでした。女性用のスキンケア用シートマスク、いわゆる顔パックシートでのCMでした。
このCMが放送されると、SNS上では多くの人達から「男性に対する態度が露骨すぎて差別にみえる」「男性からの好意をピンチと言うなんて、失礼すぎる」というあからさまな外見重視の内容に対する批判が巻き起こりました。

CM内の女性に対しても「女性も結局、顔なのか」「男性だけじゃなく女性も容姿で比べられておりかわいそう」という批判や、「美人役として登場するアイドルにまで悪い評判がつきそう」と様々な批判的意見が入り乱れました。
中には「これが現実だよね」「誰かが直接被害を受けた訳でもないのに騒ぎすぎ」といった意見も少数ながらありましたが、動画サイトでは良い評価が325件に対し、悪い評価が4930件と圧倒的な低評価となりました。

炎上商法の対策は?

様々な批判の中に「これで炎上しないほうがおかしい」というコメントがあったように、今回の炎上事例は批判されるべきポイントが多すぎて、いわゆる炎上商法とも言われかねません。
実際、動画再生回数は54万回以上視聴されており、評価の良し悪しは別として、かなりの注目を集めていることは事実です。炎上ギリギリの話題性を狙ったものであるならば、一定の成果は得られたのかもしれません。
炎上のメカニズムについては、研究が進められておりますが、炎上を鎮火させる特効薬は未だ見つかっていなのが現状です。被害を最小に抑えるための対処法ぐらいなので、一時的な話題づくりのための企画は、企業として長い目でみたときにプラスになるのかは疑問です。

今回のように炎上してしまった場合は、すぐに対応を取ること。これだけの炎上騒動になって、企業として何も回答を示さないままではマイナスイメージのままでいることになってしまいます。
もし、話題性を狙っての炎上ギリギリの企画であれば、炎上してしまった場合の対応策までを事前に考え、準備しておく必要はあるのではないでしょうか。

最新ネット風評ニュース ソルナの最近記事

  1. 第75回 採用面接時の問題発言による炎上事件から学ぶこと

  2. 第74回「出身地差別発言で炎上、採用面で厳しい状況に」

  3. 第73回 「いつものこと」が炎上の火種になる

  4. 第72回 店員の接客が原因で炎上!飛び火は予想外の方向へ

  5. 第71回 代行業者が公式Twitterを誤爆した事件から考えるSNS管理体制

最近の記事

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
PAGE TOP