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短時間の集中学習でポイントを掴み、実務に活かす

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※ご来場、ご協力ありがとう御座いました。当イベントは、盛況のうちに無事終了させていただきました。
  RMCA共同開催セミナー 
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日 時 :平成18年12月19日(火) 13:30開演(開場13:00 終了17:00予定)
会 場 :全国農業共催会館3階 テクノ研修センター(東京都千代田区一番町19番地)
主 催 :内閣府認証 特定非営利活動法人 日本リスクマネジャー&コンサルタント協会
      株式会社テクノ
協 賛 :株式会社ITプロフェッショナル・グループ
本セミナーは(ISC)2認定CISSP資格取得者の継続学習のためのTrusted CPEイベントとして認定されています。 

「失敗に学ぶ」
---健全な組織経営のための経営者倫理---

講 師 :  濱口 哲也 氏 〔東京大学工学系研究科産業機械工学専攻 助教授〕

●受講のすすめ 
人類は昔から大事故や大失敗を成長の糧として有効に活用してきた。たとえば、当時世界最大であったタコマ橋が一瞬にして崩落した事故、戦時標準船が海上で真二つに折れた事故、コメット機が相次いで墜落した事故などである。これらの大事故は直ちに原因が研究され、その研究結果が世界に向けて情報発信された結果、その後は同様の事故が起こることはなくなった。失敗という言葉から受ける印象は決して良いものではないが、むやみに忌み嫌ってそれを隠したり、原因をごまかしたりしたのでは進歩はない。特に、だれも成し遂げたことがない創造的な仕事に挑戦するとき、失敗は避けては通れないものである。成功するためのお手本がないとき、役に立つのは少なくともこうやったら失敗したという情報だけであり、それが成功への道しるべとなるのである。
失敗には前述のような純粋な技術的失敗のほかに、組織不良や価値観不良から引き起こされた人的失敗がある。失敗学の趣旨は、技術的・人的失敗に関し、過去の失敗情報を有効に活用しよう、失敗が起こるストーリーや組織のまずさを考えよう、失敗情報の伝達の方法を工夫しよう、というものである。別の面から言えば、失敗学の趣旨はすべての失敗を防ごうというものではなく、小さな失敗を経験し活用することで大きな致命的な失敗は未然に防ごうというものである。
講演では、失敗の必要性、失敗を活かすことの重要性、失敗の原因と結果の関係、失敗の必然性、失敗を活かす工夫について詳説する。失敗を防ぐために、なんでもかんでもマニュアル化したり、管理やルールを強化することが日本中で行われているが、行き過ぎたマニュアル化や、管理の強化は最悪の事態を生み出す可能性を秘めている。大失敗を防ぐためには何をしておけばよいか、リスクマネジメントの最も重要な手法を経営者の立場、従業員の立場の双方から論じる。

●講師プロフィール
濱口 哲也 氏
東京大学工学系研究科産業機械工学専攻 助教授

1986年 東京大学大学院工学系研究科産業機械工学修士課程修了。同年、日立製作所入社,磁気ディスク装置の研究・開発・設計,プローブ顕微鏡を用いたナノテクノロジ研究に従事。
1989年より東京大学非常勤講師、1997年に日立製作所主任研究員。
1998年東京大学工学博士。2002年より現職、現在に至る。

・所属学会:日本機械学会,特定非営利活動法人失敗学会

・主な著書
『実際の設計-機械設計の考え方と方法-』(共著、日刊工業新聞社)、
『情報機器技術』(共著、東京大学出版会)、
『実際の情報機器技術』(共著、日刊工業新聞社)など

 

●当日プログラム
○プロローグ
・失敗は成功のもと
・陽の情報伝達(こうすればうまくいく)と陰の情報伝達(こうすれば失敗する)
・失敗学の誕生
・失敗学の趣旨 理解、繰り返さない、マイナスからプラスへ、活用できる知識へ

○問題提起 今、日本で何が起こっているか
・時間で見る。全ての産業は萌芽期、発展期、成熟期、衰退期を経る
・マニュアル化の弊害 マニュアル化は思考停止を招く
・組織で見る、組織分業の建前と現実
・偽リーダと真のリーダ
・見ない、考えない、歩かない
・管理の強化、実行不能なマニュアル、形骸化

○失敗学のすすめ
・失敗の必要性。失敗が技術を進化させてきた、真の科学的理解を受け入れる素地
・失敗を活かす。三菱重工のタービン、三陸大津波の教訓
・失敗の原因と結果。失敗原因の階層性、上層の失敗は大不祥事につながる
・失敗の必然性。局所最適は全体最悪をもたらす、喉元過ぎれば・・・
・失敗知識の伝達。情報は横にも上にも伝わらない、体質改善にはトップダウン
・失敗を活かす工夫
失敗情報の困った性質―伝わらない、隠れたがる、単純化したがる、変わりたがる、神話化する、ローカル化する
客観的失敗情報は役に立たない―脈絡をもった主観的情報が必要
知識にしなければ伝わらない―上位概念へ登り知識化せよ
原因追求と責任追及を分離せよ
失敗を未然に防ぐと得をする仕組み―金銭勘定
司法取引、内部告発奨励・保護

○まとめ

お申し込み方法 : 12月15日〆切
①上のリンクからWEBフォームに必要事項をご記入の上、送信してください。
    ※なお、事務局からの申込受付確認のご連絡は省略させていただきます。
    ※ご記入いただいたデータは、参加申込手続処理、オープンセミナーなど当協会関連の今後のセミナー・講座のご案内
     ならびに リスクマネジメント情報提供のために使用いたします。

お振込先 :
①振込口座:みずほ銀行 麹町支店 普通 1038608
②口座名義:トクテイヒエイリカツドウホウジンニホンリスクマネジャーアンドコンサルタントキョウカイ
12月18日(月)までにお振込ください。
④誠に勝手ながら振込手数料はご負担いただきますようお願いいたします。
⑤ご請求書も発行できますのでご希望の方はお問合せ先にご一報ください。

お問合せ先 :
①上の、資料請求・問い合わせのリンクボタンから、フォームに必要事項をご記入の上、送信してください。
②協会事務局まで、TEL:03-3265-6244、FAX:03-3288-2757。

参加費 (お一人様:テキスト代・資料・消費税を含みます)
一般
26,250円
RMCA会員
21,000円
◎参加費につきましては、12月18日(月)までにお振込ください。
◎当日会場でのテープ録音・ビデオ撮影はお断り致しております。