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リスクマネジメントの分野は、内部統制、事業継続、CSR、メンタルヘルス、レピュテーション（風評）等と領域を広げ、概念を共有しながら組織に欠かせないマネジメントシステムとして浸透してきています。しかしながら、これらの関係性について体系的に理解し、組織に適用できているところはまだまだ十分とはいえません。
その中で、リスクマネジメントのフレームワークにおけるガイドラインとしてISO31000 が発表されたことは、品質マネジメント、環境マネジメントその他マネジメントシステムにおける統合的なリスク管理においても有意義なものとなります。ISO31000 はそうした数多くのリスクマネジメントの枠組みの構築、実践、改善、継続の仕方についての基本となる規格です。今回は、ISO31000 の位置づけを体系的に理解し、いかに組織におけるリスクマネジメント体制を実装して行くべきかについて解説します。

●講師
前田 泉　氏
当協会理事/BCI 日本支部 理事・事務局長

青山学院大学 法学部卒。日本を代表するプラント・エンジニアリング企業である千代田化工建設株式会社で、Shell、Mobil、カーギル他の国際プロジェクト契約に関するリスク審査業務に従事。その後、Johnson & Johnsonで法務を中心に活動し、広報、人事、法務、カスタマーサポートセンター等が有機的に連携した広報活動やOur Credo（我が信条）と呼ばれる企業方針に感銘を受ける。
IT 隆盛期には、ソフトバンク・テクノロジー株式会社では、総務人事部長兼法務部長として、Yahoo!BB プロジェクトに参画。現在は、当協会およびＢＣＩ日本支部において、リスクマネジメントおよび新型インフルエンザをはじめとする事業継続マネジメント（ＢＣＭ）の講演、セミナー、演習等を通じて、日本における平常時のリスク感性向上に努める。当協会BCM－RM（事業継続経営・リスクマネジメント）研修コース講師（実施1９回、卒業生約1８０名）。