日本リスクマネジャー&コンサルタント協会
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2026年 理事長新春挨拶

荒木洋二

RMCA会員の皆さま、RMCAチャンネルをご視聴の皆さま、2026年、あけましておめでとうございます。

NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会(RMCA)理事長の荒木洋二です。

当協会は1993年12月に設立し、本年で33年目を迎えます。私自身は2013年1月より理事長を務め、本年で14年目となりました。これまでRMCAを支えてくださった会員の皆さま、関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。
RMCAは、リスクマネジメントに関する人材育成や情報提供を通じて、日本社会におけるリスクマネジメントの普及と定着に寄与することを目的として活動してきました。この「普及」と「定着」は、知識や手法が一度伝われば完了するものではありません。日々の判断や行動のなかで、自然に使われ続ける状態になって初めて意味を持つものだ、と私は考えています。

私たちが向き合うリスクは、必ずしも目に見える形で現れるとは限りません。むしろ、多くの場合は、事実の見誤り、感情の揺らぎ、意味づけの固定化、といった内側の変化として静かに進行します。それが放置されたとき、組織や社会の関係性に歪みが生じ、結果として「リスク事象」として顕在化します。
だからこそ、リスクマネジメントの本質は、不安を過度に強調することでも、形式的な対策を積み上げることでもありません。事実を丁寧に見定め、感情の動きを自覚し、その出来事が持つ意味を問い直しながら、次の一手を選び取れる状態を保つこと——この地道な営みを、個人と組織の中に根づかせることにあるのではないでしょうか。

RMCAが扱う「個人と組織のリスクマネジメント」は、制度や手順、数値管理だけで完結するものではありません。信頼や対話、納得感、そして「この組織は何を大切にし、何を守ろうとしているのか」という価値の軸。こうした「目に見えにくい要素」が弱まったとき、リスクは表面化します。逆に言えば、それらが日常的に育まれていれば、危機は小さく抑えられ、回復もまた早くなります。

2026年は、変化の兆しがさらに重なり合う年になると感じています。だからこそ私たちは、即断や分断に流されるのではなく、問いを立て直し、関係性を点検し、足元の実践へと落とし込む姿勢を大切にしたいと思います。RMCAは今年も、そうした姿勢を共有し続ける場でありたいと考えています。

本年も、会員の皆さま一人一人の現場感覚と問いが、この協会の力そのものです。日々の実務の中で感じた違和感や迷いも含め、ぜひ言葉にして共有していただければ幸いです。その積み重ねこそが、社会におけるリスクマネジメントの「定着」を、確かなものにすると信じています。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2026年元旦

特定非営利活動法人日本リスクマネジャーアンドコンサルタント協会(RMCA)
理事長 荒木洋二

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