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リスクマネジメントの専門知識・事例を学ぶ

リスクマネジメント・ラボ


第6回 2007年9月
「火災への備え」

第5回 2007年8月
「食のリスクコントロール・2」

第4回 2007年7月
「食のリスクコントロール・1」

第3回 2007年6月
「外資系企業での働き方」

第2回 2007年5月
「必ず来る?こない?地震への備え」

第1回 2007年4月
「空き巣に御用心」

著者プロフィール

 中村 宏一  


皆さん今日は、今回から6回の予定で「これぞリスクマネジメントの王道!?」とも言うべき「安心・安全・快適に生活する方法」をお送りいたします。
日常生活を営む上で様々なリスクが発生しますが、その大部分はちっとした心がけと、適切な知識があれば回避可能な筈です。
筆者が危機管理の専門教育機関で学んだ内容を現実に実生活に応用して得た様々なノウハウを提供します。この記事を読むだけでもリスクに対する心構えが出来、いざというときにあわてずに対処可能となります。

なお、対象は個人及び家族単位までとします。

第1回 空き巣に御用心

体験談です。以前住んでいた、とある団地で組織的に空き巣被害が発生しました。空き巣による直接被害もさることながら、一日中家にいる主婦にとっては、いつ他人に侵入されるかも知れないという恐怖感に悩まされ精神的な問題も発生していました。そこで幾つかの対策を実施する事で被害を食い止めることに成功した事例を紹介します。

今回は体験談を中心とした構成ですので、個人情報を守る為に一部事実を変更してある部分があることをお断りしておきます。

■事例の紹介:
以前、個数1450個程のいわゆるファミリータイプの郊外型のマンションを住まいとしていたころの体験談です。2003年~2004年にかけて団地内に空き巣の被害が続出するような事態が発生しました。

■心理的な問題:
①各個散発的ではなく、同一の建物のしかも同じ階段の各階が全てやられる等、明らかに組織的に複数人による犯行と想定された。

②しかし家屋内で不信者を発見された事例では、不審者はすぐに逃げた。
よく言われるように外国人シンジケートによる組織的犯罪で、発見されると被害者を行動不能又は、殺傷するような過激さは見られない。

③進入方法も単純でガラスの破壊及び、鍵のピッキングによる進入ばかり。従って、複数人による素人に近い者の犯罪と考えられた。

■泥棒者もリスクコントロールをしている!:
①一旦空き巣に狙われた場合、いかなる対策をしても完全に防ぐことは不可能と考えます。

②しかし犯罪側の都合を考えると、進入が難しい家と、簡単な家があればおそらくは簡単な家が被害を受けるはずと考えられます。

③従って、他家よりも進入が難しい仕掛けを構築すれば被害を防げると考え、基本方針としました。

■効果的な撃退法:
マンションの侵入口はガラス戸と、玄関ドアと考えこの2点に改造を加えました。

①ガラス戸の対策
家中のガラス戸をいわゆる『防犯用のガラス戸』に交換した。
→防音率、エアコンの効率も向上、しかも冬の結露も解消!

■【お勧めします!防犯ガラス】より
http://www.iimado.jp/bouhan.html

②玄関ドアの鍵の改善
有名なイスラエル(マルチロック社)のものにシリンダー毎交換した。
→ピッキングが困難な構造の為、習い旋盤による合鍵作成が出来ず、スペアキーまで一括発注となるので割高となる。

■【鍵屋リンクス(株)】マルティロックシリンダー

③インターフォンの改善
御近所同士のコミュニケーションと相互監視が重要ですが、プライバシーの干渉にもつながりかねません。そこでカメラ付きインターフォンを導入して、常に玄関ドアの状態がモニター可能なことをアピールする。

■松下電工:カメラ付きインターフォンの例

■成果:
①対策後、同一の階段の殆どの家が侵入又は、進入を試みた形跡が発見されたが私の家は無事でした。

②進入された家は、何も奪われなくとも、他人に進入されるという事実から大変な精神的な苦痛を感じます。特に主婦は家庭内にいる時間が多い為に精神的ダメージも多いようです。

区分所有法の関係から①、③の改修はまずいとの結論が下され、②の鍵以外は一応元に戻しております。


■参考:環境デザインによる防犯(CPTED)

・CPTED→Crime Prevention Through Environmental Design

環境デザインによる防犯とはちょっと硬い説明になりますが、「Jane Jacobs, Ray Jeffrey, Oscar Newman」などによって提唱された、物理的設計・デザインによって「最終的に」環境における犯罪を防止、抑止するという概念であり、考え方です。

CPTEDと言うのは、大きく四つの考え方で説明できる様です。

①敵視性をどう強めるか:つまり人の目を生かすか!
・団地等が、管理されている印象を与える演出も有効

②アクセスをどのようにコントロールするか
・集合住宅の共有道路の出入り口を、あえて細くする

③いかに物理的に死角をなくしていけるか
・個人住宅はブロック塀よりも、生垣の方が有利

④住民がどれだけ自分の土地に愛着を持って活動できるのか
・地域の連帯感が存在することをアピールする
-通学児童への支援、挨拶の習慣があることを見せるのも効果的!

*筆者の考えではTV番組の『御近所の底力』で紹介されている成功事例、失敗事例がすなわち CPTED の事例だと考えています。


☆今後の予定

第2回 必ず来る?こない?地震への備え
漠然と来るとは思っている大地震、しかし対策となると中々やろうとはしないもの。ここでは知識として知っておくべきこと、予め備えておくべき事を説明します。しかしながらただ防災用品を購入して置き去りにしメンテナンスをしていない為にいざというときに役にたたない!といったことを防ぐアイデアも含めて解説します。

第3回 外資系企業での働き方
筆者は年齢52歳のITエンジニアで、20歳台前半までは一生日本人以外の方と仕事をすることがあるとは夢にも思いませんでした。ところがここ10年ほどは外資系企業での仕事が中心となっており戸惑いもあります。
比較的高度な教育を受けた外国人と仕事をするということは、そこには異文化接触による葛藤が発生し、その問題を調整しなければなりません。その為に必要なヒントを提供します。

第4回 食のリスクコントロール・1 -ファーストフード利用のリスクコントロール-
筆者はいわゆるジャンクフードが大好きです。一般の店舗で販売されている限り、食品衛生法が適用され、直接的な危険はないとも言えますし、食べる事が悪いとは主張しません。
しかしながら、毒性はなくとも食習慣として定着させると不都合も出てきます。ここではファーストフードを常食するとおこる不都合な部分を解説します。

第5回 食のリスクコントロール・2 -インスタント、レトルト食品-
筆者もまたインスタントラーメンやカップ麺を多食した時代があります!とても簡単でしかも安いのでITエンジニアには必須のアイテム?なのですが、腹がもたれる、栄養が偏る等の不都合もあります。今回は軽い気持ちで解説します。

第6回 火災への備え
今回は防災関連情報には欠かせない火災がテーマです。火災対策は防ぐことと、起きたときの対策に分けられますが、私の防ぐ対策は主に人間の注意によるのではなく、装備によるものが主となります。例えば、差込プラグにゴミが付着しておこる「トラッキング」現象火災は、プラグのメンテナンスと普段からの注意ではなくて、「トラッキング」現象対策プラグを使用する、といった具合です。御一読下さいませ。

タイトル、順番、内容は読者の御意見等で変更となる場合もありますので御了承下さい。

以上毎月1回、残り5回でお送りします。