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リスクマネジメントの専門知識・事例を学ぶ

リスクマネジメント・ラボ


第6回 2007年9月
「火災への備え」

第5回 2007年8月
「食のリスクコントロール・2」

第4回 2007年7月
「食のリスクコントロール・1」

第3回 2007年6月
「外資系企業での働き方」

第2回 2007年5月
「必ず来る?こない?地震への備え」

第1回 2007年4月
「空き巣に御用心」

著者プロフィール

 中村 宏一  


皆様今日は、大学に限らず麻疹が流行している様子です。私の息子も今年、都内の中学に入学していますが、学校側のリスクコントロールで急遽予防接種を受ける意識があるかの調査がありました。普段からのリスクコントロールの重要性を考える良い機会だと受け止めています。

「リスクマネジメントの王道」ネタ「安心・安全・快適に生活する方法」の3回目をお送りいたします。
日常生活を営む上で様々なリスクが発生しますが、その大部分はちっとした心がけと、予め適切な知識を持っていれば回避可能な部分も多いと信じます。この記事を読むことによりリスクに対する心構えとなり、いざという時にあわてずに対処する助けとなれれば幸いです。

なお、このシリーズの取扱い対象は個人及び家族単位までとします。
今回は外資系企業を取り上げますが、対象はあくまで企業の中での個人の振る舞い方に限定します。

第3回 外資系企業での働き方

筆者は年齢52歳のITエンジニアで、20歳台前半までは一生日本人以外の方と仕事をすることがあるとは夢にも思いませんでした。ところがここ10年ほどは外資系企業での仕事が中心となっており戸惑いもあります。
比較的高度な教育を受けた外国人と仕事をするということは、そこには異文化接触による葛藤が発生し、その問題を調整しなければなりません。その為に必要なヒントを提供します。

■切っ掛け
筆者が外資系企業で自信を持って働けるようになったのには、実は切っ掛けがあります。それは2004年4月にMBAの資格取得を目指して立教大学の21世紀社会デザイン研究科という今はやりの社会人対応大学院への入学した事に始まります。
そちらの大学院で、高名な社会学者による組織論の講義を聞いて感動し、その教授の二つの論文を読んだ事が切っ掛けです。内容は日本企業の立場からの、外国人労働者を雇用する場合の問題点の分析ですが、読み方を変えれば、日本人のITエンジニアが外資系企業で働く場合の問題点が全て記載されています。
ここでは論文の解説や引用はしませんが、自分が抱えている問題のヒントになる資料は探せば、必ず見つかる!と主張したい為に御紹介しました。

【参考とした文献】
「異文化接触に伴う文化葛藤に関する実証研究」
平成9年3月 立教大学・社会学部教授 笠原 清志

「日本企業における外国籍知識労働者の雇用実態とその意識」
平成6年3月 立教大学・社会学部教授 笠原 清志

【立教大学の21世紀社会デザイン研究科】
http://www.rikkyo.ac.jp/~z3000142/sd/index.html

■外国人の方と仕事をする機会?
筆者は一生日本企業で、日本人のメンバーのみで仕事をして、適当なタイミング?でリタイヤするものと信じて働いてきました。多くの読者の方も同様な考えではないでしょうか。
しかしながら、世の中の変化の早さを理解するのに身の回りに事例は沢山あります。CDの普及を思い出してみて下さい。同じ様な事が職場労働者の国籍でも起こると筆者は信じています。

① レコードから、CDへの入れ替わりのスピード
LPレコード、カセットテープ全盛の時代にCDが登場しました。メーカーはCDの優位性を盛んに宣伝していましたが、その時のLPや、カセットテープが急にCDに入れ替わるとは誰も思っていなかった筈です。しかしながら実際には数年の内に大部分が再生機器だけでなく、ソフト供給まで含めてCDへ入れ替わってしまったことは記憶に新しい事です。

 ② CDとは
CDとはCompact Discの略で、従来からのアナログレコードに代わる音楽用の記録メディアとして1982年に登場しました。
当初の録音時間の74分は、「ベートーヴェン交響曲第九」を充分収録可能な範囲という観点から決められたそうです。因みにサイズの12Cmは、当時のデータ密度から74分のデータを収めるのに必要なサイズから決められました。


■国籍別の特徴
ここでは誤解を恐れずに、職場で働く可能性の高い国籍別の方々の特徴を整理してみました。
一緒に働く外国人のバックグラウンドを理解する事は、コミュニケーションリスクの軽減に繋がります。ただし、この分類は私の私見であり、一般論ではない事をお断りしておきます。

■ちょっと面白い話(インディアン嘘つかない!?)
私の友人のインド人が時々言うジョークです。
言われた相手は、一瞬、”え!”と思います。

喋るのはインド連邦所属のインド人で、間違いなくインディアンです。
しかし、通常日本人の頭に浮かぶインディアンは、西部劇に登場するインディアンです。
西部劇のインディアンは、”インディアン嘘つかない”の台詞を喋ります。
彼らは、頭に鳥の羽をつけ、馬にのり騎兵隊と戦う誇り高い戦士です。
彼らは、北アメリカ大陸にコロンブス到着以前から居住するネイティブの方々です。

ここまでのバックグラウンドを理解した上で、このようなジョークを発します!
強かですが、楽しい友人達ではありませんか。

☆アメリカでは現在“インディアン”という呼称は差別用語とされつつあります。
“ネィティブアメリカン”と呼称する傾向にあります。
コミュニケーションリスク回避の観点からも意識すべきです。

【インド人:私の友人】
インディアンの友人 ドルガー氏と、Anil氏
  【ネイティブアメリカン】
友人のアメリカ人からもらった観光用に公開されている写真だそうです。

■時差
外資系企業でのコミュニケーションでは、常に時差を考える必要があります。しかし必ずしも完全な世界時計は必要ではなく、使用頻度の高い部分のみメモしておけば十分です。
筆者の仕事で使っている時差表です。かなり偏っていますが、筆者はこれだけで仕事をこなせてます。

■メールの着信時間
ビジネスの環境でメールは重要なアイテムです。しかし注意して下さい、相手がメールを発信した時間を勘違いしては重要なコミュニケーションリスクとなります。

メール送受信ソフト「OutLook等」の「受信日時」は、直接メール受信ソフトと接続したメールサーバー内部の時計の時間を表すのです!
この事は、国内でのメール送受信には問題になりません。
しかし、海外とのメール送受信では、海外のメールサーバーから、国内のメールサーバーへメールが送信され、国内のメールサーバー内部の時間が表示されます。
したがって、実際のメール送信時間は、上記の「時差表」等より、現地との時間差を調べて、補正する必要があります。

*メール内容に「本日中に資料を送って下さい」等の記載がある場合には要注意です!

【メール送受信ソフトの例:OutLookWebAccess】

■セクハラ
一般に言われるセクハラ行為は問題外として、PCのスクリーンセーバーに女性の画像を表示するのも問題です。
女性が不快感を持った時点でセクハラは成立します!
外資系企業では、義務と権利の関係がはっきりしており、女性が泣き寝入りするする確率は低いという、事実を認識するべきです。
これらの事を考えてモラルを持って行動する事をお勧めします。

■最後に
いかがでしたか、今回は少し毛色の変わった内容ですが、毎日の仕事を乗り切るのも立派なリスクコントロールの筈です。
今後数年で外資系企業でなくとも、外国人とうまく付き合っていかなければならない場面は大幅に増える筈です。その様な場合に読者の方々のお役に立てれば幸いです。


☆今後の予定

第4回 食のリスクコントロール・1 -ファーストフード利用のリスクコントロール-
筆者はいわゆるジャンクフードが大好きです。一般の店舗で販売されている限り、食品衛生法が適用され、直接的な危険はないとも言えますし、食べる事が悪いとは主張しません。
しかしながら、毒性はなくとも食習慣として定着させると不都合も出てきます。ここではファーストフードを常食するとおこる不都合な部分を解説します。

第5回 食のリスクコントロール・2 -インスタント、レトルト食品-
筆者もまたインスタントラーメンやカップ麺を多食した時代があります!とても簡単でしかも安いのでITエンジニアには必須のアイテム?なのですが、腹がもたれる、栄養が偏る等の不都合もあります。今回は軽い気持ちで解説します。

第6回 火災への備え
今回は防災関連情報には欠かせない火災がテーマです。火災対策は防ぐことと、起きたときの対策に分けられますが、私の防ぐ対策は主に人間の注意によるのではなく、装備によるものが主となります。例えば、差込プラグにゴミが付着しておこる「トラッキング」現象火災は、プラグのメンテナンスと普段からの注意ではなくて、「トラッキング」現象対策プラグを使用する、といった具合です。御一読下さいませ。

タイトル、順番、内容は読者の御意見等で変更となる場合もありますので御了承下さい。

以上毎月1回、残り3回でお送りします。