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第47回 自社に風評対策チームを作るという選択肢

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ソルナ株式会社

ネットでの風評被害は一度納まってしまえば安心、とは思っていませんか?もしかしたらその考え方が、とんでもないことを引き起こしてしまうかもしれません。
今回は「風評被害は再発するもの」と考えるべき理由と「自社に対策チームを作るという選択肢」について説明したいと思います。

風評被害は再発するものと思うべき

近年多くの炎上事件からの風評被害が報道されているので、多くの人達に「風評被害はコストをかけてでも対策するべきもの」という認識が広まってきていると感じます。
実際、対策をすれば多くの致命的な風評被害は防げるのですが、実はこれでは根本的な解決にはなっていません。

では根本的な解決とは何か?というと、悪評を書き込んだ人物を特定し、損害賠償請求などの法的手段を取るといった方法です。

しかしこの方法を行うには、人物の特定や弁護士に依頼しての訴訟を行うなど、かかるコスト・時間・手間が跳ね上がるため、実際にはここまでやるのはよほど悪質な場合を除けば非常に稀なケースです。

風評被害が再発しやすい理由と対策とは

多くの風評被害では根本的な解決がされていないからいつ再発するか分からないということは分かりましたが、インターネットでの風評被害が再発しやすい理由は他にもあります。
それは、悪評を書き込んだ本人が何かのタイミングで再度悪評を書き込む可能性もありますが、本人以外の第三者が同じような悪評を面白半分で書き込むことも実はとても簡単だからです。
インターネットの情報は全てデータなので、コピーや保存が非常に簡単にできてしまいます。

さらにインターネットの恐ろしいところは、匿名性が高いというところです。
データを簡単に保存できて、さらにいつでもそれを取り出すことができて、匿名で世界中に発信できる。またその悪評自体もいくらでもコピーされてしまう可能性がある。
この現実を受け止めると、もはや風評被害が再発しないほうが不思議とさえ思えてしまうほどです。

だからこそ、風評被害が起きる前に、風評被害対策を立てる段階から、「再発しないようにする対策」や「再発した場合の対応」をあらかじめ盛り込んでおくことはとても大切なことだといえるでしょう。

自社に対策チームを作る必要性も考えてみる

今までの説明から、風評被害を発生させない対策、発生した場合の対応だけでなく、発生した後の再発防止策、再発した場合の対応も同じくらい重要なことが分かって頂けたと思います。
こうなると風評被害が発生しようがしまいが、あらゆることがインターネットと切り離せない現代では常に対策を立てて、対応に備えている必要があるでしょう。

現在はまだ風評被害対策の専門会社に依頼するのが主流ですが、近い未来、風評被害対策チームを自社に作ることが当たり前の時代になってきます。
いきなり自社対策チームを作るのは現実的に難しいので、弊社では風評被害対策の資格を取得したスペシャリストを育成するカリキュラムを提供しています。

自社内にスペシャリストを育成することで、いざという時に自社でスピーディに対応することが可能となり、風評被害に遭いにくい会社への変革を実現できます。

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