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第37回 災害時に知っておきたいスマホ活用術

ここ数か月、あちらこちらで小規模の地震が頻発しています。
また、日本列島がざわついていますね。
そんな中、もし自分が災害に巻き込まれてしまったらどうすればいいか
考えておく必要があります。
今や、誰もが持っているスマートフォン。こんな便利なツールを災害時にも
活用していただければと思い活用術をいくつかご紹介できればとおもいます。

大規模な災害が発生した時には、電話網は電話が集中するため制限がかかります。
そのためつながりにくくなるのは皆さんもご承知のことと思います。
そんな中でも災害用伝言サービスやSNSなどは比較的繋がりやすく安否確認や情報収集
などに活用できます。
中でもLINEの「既読」機能は安否確認には打ってつけの機能ではないでしょうか?
企業内のそれぞれの部署でLINEグループを作っておくと安否確認が容易になると思います。
Twitterのアカウントをあらかじめ取得することで必要な情報を収集することも可能になります。また、facebookも「災害支援ハブ」を使うことで繋がっている友人、知人に安否などを一斉に伝えることができます。
このように普段からSNSを使いこなしておけば安否確認や情報収集の幅が広がるのでは?
と思います。

皆さんは「災害用統一SSID」というものがあることをご存知でしょうか?
「災害用統一SSID 00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)は大規模災害時に
被災者等がインターネットが利用できるように通信キャリアが公衆無線LANの
アクセスポイントの無料開放を行っています。
ただし、一般的な無料Wi-Fiと同様、通信が暗号化されていないため、内容が第三者に
盗み見られる可能性があることを知っておく必要があります。
ですから、「個人情報の入力、ID、パスワード、お金が絡むサービスの利用は極力避ける」
ことをお勧めします。

災害時のSNS活用のメリット、デメリットについて
まずはメリットですが、多くの人に一斉に安否を伝えたり相手の無事を確認できる。こと
もし自分が被災者になってしまったとき情報収集がリアルタイムに行える。ことです。
特にTwitterはハッシュタグをつけて検索することで必要な情報を得やすくなります。
救助要請が必要なときは、「場所、氏名、人数、現状、何をしてほしいかなど」具体的な情報を説明したうえで、「#救助」をつけてツイートしてください。

続いてデメリットですが、デマが多く混ざっているということ。
愉快犯のデマや誤解、古い情報が結果的にデマになってしまうことなどが
あります。発信元が信頼できるかなどを確認し、信頼できる情報だけを選択しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも参考にしていただければと思います。

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