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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第28回 withコロナとBCP

「withコロナ」時代に突入した各国、今までの生活様式とは一変しました。
企業内ルールも「withコロナ」に関するルールはもう確立できているでしょうか?
皆さんの会社では、一時的な発熱があった社員について、どのくらいの期間、自宅待機を求め、解熱後何日目から出社を認めていますか?
家族に発熱があった場合の報告義務はどうしますか?
来訪者に対するコロナ対策はどのように対応していますか?
リモートワークに対するセキュリティー対策は?など。様々な対応をしなければいけません。
もちろん、策定済みのBCPも「withコロナ」仕様に改訂する必要があります。
ただし、避難する際にソーシャルディスタンスなどと言っていたら逃げ遅れてしまいますからその辺は臨機応変に対応しなければいけません。

一番は人命です。

避難所も「3密」を防ぐため一つの避難所の収用人数がかなり少なくなります。
ですから避難所に避難するのか会社にとどまるかの判断にも注意が必要になります。
そうすると、備蓄品、備蓄する数量にも気をつける必要があります。等々。

「withコロナ」仕様に見直したBCPが策定出来たら、次はそれを踏まえた訓練が必要です。
出来れば、年に数回、訓練を実施していただければと思います。

これからの季節、様々なリスクと戦わなければいけません。
コロナウイルス、台風、ゲリラ豪雨、時々地震。
コロナウイルス、インフルエンザ、もしかしたら地震。
会社、従業員、その家族を守るためにもそれぞれのリスクについて対応を検討してほしいものです。
だからといってすべてのリスクについてBCPを策定するのは無理があります。
そこで私が推奨するのは「ERP」(エマージェンシー レスポンスプラン)です。
「災害時初期行動」といって災害時の人命保護を実現するために組織がとるべき行動を定めたものです。ここで言う“災害”とは、その対応に緊急性が要求されるもので、地震や火事、爆発、水害、などがあげられます。

例えば、地震に対するBCPを策定して、その他のリスクについてはERPを策定しておく。というようなことです。どれを軸にするかは企業によって違いますから、
自社にあった策定方法を考えてみてください。もちろん、コロナ禍での話です。
まとまりのない話になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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