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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第32回 SDGsを踏まえたBCPの策定、見直し

最近、よく耳にする単語「SDGs」。
皆さんの会社ではもう、取り組みを始めているでしょうか?
さて、「SDGs」とは。

SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれています。2030年を期限とする17の目標と170ほどの詳細な取り組みから作られていて、それを持続可能な開発目標(SDGs)と呼んでいます。現在では大手企業のみならず中小企業にもその取り組みは要求されています。

「SDGs」と「BCP」、企業価値の向上、他社からの信頼度を考えると近しいものを感じます。今後の企業経営において重要な役割を担うものではないでしょうか?

それぞれ、企業規模や業種の違いで、取り組み方法や策定方法は違います。自社に合った取り組み方法、自社に合った策定方法を見出していただけたらと思います。

例えば、BCPにおいて重要なこと。
事業継続・・・
目標9(産業と技術革新の基盤をつくる)
目標11(住み続けられる街づくり)。

雇用をまもる・・・
目標1(貧困をなくす)
目標8(働きがいも、経済成長も)

地域経済を支える・・・
目標7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)
目標11(住み続けられる街づくり)など。
のように関連付けて考えてはいかがでしょうか。
重要なのは、どちらも自社だけでは成立しません。地域や取引先を巻き込んで
何をしなければいけないか?なにが出来るのかを模索していっていただけたらと思います。

もちろん、自社の従業員全員にもこの取り組みに参加してもらう必要があります。
BCPとはなにか?から始まり、なにを目的とするか、災害時どんな行動をして自分の身をどうやって守るか?また、「SDGs」とはなにか、自社として何に取り組むのか、具体的になにをするのかを従業員の方々に理解してもらわなければいけません。

「SDGs」も「BCP」も最終的には個人の意識にかかってきます。
自社の従業員一人一人に「SDGs」や「BCP」に対して高い意識をもってもらわなくてはいけません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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