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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第35回 複合災害懸念の再来

また、嫌な季節がやってきてしまいました。
この時期、風水害が懸念される中、いまだ終息の気配すらないコロナウイルス。
コロナウイルスの流行が続くことを前提に考えると、今後、地震や風水害などの
自然災害が発生してしまうと、それは必ず複合災害になってしまいます。
皆さんの企業では、複合災害が起きてしまったときの対策はできているでしょうか?

その策定済みのBCPはニューノーマル「新常識」にあったBCPでしょうか。
今が、見直しをするチャンスです。災害がおきてしまってからではおそいですから。
BCPの見直しについて、もう少しお話をさせていただきます。
もう、皆さんはご承知のことと思いますが、大切なのは、感染症を意識しながらBCPを見直すということ。
感染症の流行下であっても、事業の継続、中断したとしても出来る限り早期の復旧を目指す
対策など実用性があるか、ちゃんと機能するかなど確認しておく必要があります。
また、テレワークなどによって出社人数を減らしている企業も少なくありません。
そうした場合、少ない人数での初動対応が要求されます。しかも初動対応の方法を知らない
という人も中にはいるかもしれません。つまり、従業員全員が初動対応の方法を知っておく必要があるのです。日頃からの研修や教育、訓練は必須と考えるべきことではないでしょうか?BCPを現在のニューノーマルに合わせて見直すということは時間と労力がかかります。
まだ見直しが出来ていない企業はすぐにでも着手することをお勧めします。

地震はいつ起きるか予測はつきませんが、豪雨や水害の危機については気象情報によってある程度予測はつきます。
自社の立地条件にもよりますがハザードマップなどを見ながら自社としての対応策を検討していただけたらと思います。守るべきは人命、そのことを一番に考えて下さい。

以前にもお話させていただきましたが、災害が発生したとき初動対応が遅れてしまうと
その後の対応もどんどん遅れてしまいます。
そうすると、企業としての信用、顧客の喪失にもつながりかねません。そうならないためにもBCPを見直すこと、策定することはとても重要ではないかと考えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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