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ソルナ株式会社
現代では、サービスを受ける顧客のニーズも多様化しており、そのような多様なニーズに応えられる人材を育成するためなのか、会社が行う「新入社員研修」も実に多様化しています。
中には、自衛隊に体験入隊する研修や、無人島でサバイバルをする研修というものもあるようです。
以前テレビで放送されたある新入社員研修がブラックすぎる、という理由でSNSやインターネット上で炎上騒ぎとなりました。
社員研修を外部に依頼するリスク
テレビの情報番組内でユニークな新人研修の模様が紹介されました。
その中で、会社の研修を請け負っている教育支援会社が実施した、複数の会社に入社した合同の新入社員向けの研修が異常な様子だったのです。
2泊3日の研修の最初に、自分の入社した会社の社長名や、会社の理念など答えさせるテストしました。
その結果、多くの新入社員がこのテストに答えることができず、これを受けて講師が「自分の会社の代表者も分からないような君達を採用した、君達の会社は採用ミスだ」というようなことを言ったり、また研修中に怒号が飛び交うような内容に、泣き出してしまう新入社員も出るような内容でした。
この研修を行っている教育支援会社の代表は、この厳しい新入社員研修を通して「本気で仕事をするということ」や「世の中に貢献していくこと」を学んでほしい、と考えているようでした。そして番組内では、長引く不況で会社側も経営状態が厳しい為、新入社員には簡単に会社を辞めないような根性を身に着けて欲しい、という思惑があるのではと解説していました。
しかし、この放送を受けて、SNSを中心にインターネット上では、
「まるで洗脳やマインドコントロールのようだ」「採用ミスかどうかは採用した会社の人事が決めることで、研修で言われることじゃない」「こんなひどい研修をする会社に依頼してしまう、その会社に入社してしまったことが可哀相」といった、この研修内容を批判や非難する内容で溢れ、一時は検索ワードで「採用ミス」が1位になるなど、炎上する騒ぎとなりました。
確かに、外部の会社に社員研修の企画、実施を依頼するメリットもあります。しかし、このような精神的や肉体的に追い込むことで根性が身に付くといった旧態依然とした研修を行うような会社に依頼した場合のディメリットについても考える必要があります。
何より「ブラック企業」という言葉に非常に過敏になっている現代では、このような研修を行っているということが知れ渡ってしまうと、採用活動にまで大きなマイナスになってしまうというリスクを考えねばなりません。
ブラック企業ではないのに、外部に依頼した研修一つでブラック企業に認定されてしまう、すでにそんな時代になっているのです。