ヨーロッパやアメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
日本でも、毎日感染者の報道がされています。
オリンピックも延期の方向で話が進みはじめました。
各方面に影響を与えている新型コロナウイルス、1日も早い終息が待たれます。
さて、今回は「防災訓練の重要性」について書いてみます。
皆さんは、年に何回防災訓練を行っているでしょうか?
訓練をしておかなければいざという時に適切な行動をすることが出来ません。
防災訓練には何通りかあるのはご存知でしょうか?
・防護訓練
地震などの予測できない天災を想定し、ヘルメットや防災ずきん、クッションなどをすぐにかぶれるようにする訓練です。
・避難誘導訓練
地震や火災などを想定し、お客様を安全かつ迅速に避難場所へと誘導する訓練です。小学校などで行っていた避難訓練と、基本は同じです。地震の場合は窓ガラスの近くや大きな照明器具の下を避けて通る、火事の場合は出火元にできるだけ近付かないように通るといったように、災害の種類に合わせた避難経路を選ぶなど、実際の状況を具体的に想定した訓練が必要です。
・通報 連絡訓練
火災を想定し、119番への通報方法や、火災報知器の場所や使い方、館内放送の方法を把握する訓練です。119番へ通報した際にどのようなことを伝えれば良いのか、火災報知器がどこにあるのかなどを知っておくことで、万が一の際にスムーズに通報・連絡をすることができるようになります。
・初期消火訓練
火災が発生した状況を想定し、消火器や消火栓の場所や使い方を把握するために行う訓練です。バケツリレーなどを実践する場合もあります。
火災の被害を最小限に留めるためには初期消火対応が非常に重要です。消火器の使い方などを学び、誰でもスムーズに消火作業にあたれるようにしておきましょう。
また、火災はタバコの不始末といった人為的な要因で発生することもあれば、地震にともなって発生することもあります。初期消火訓練を複数回行う場合は、さまざまなケースを想定して行うと良いでしょう。
・救急救命訓練
ケガの状況を把握し、異物除去や止血などを行う応急手当や、AEDや心臓マッサージなどによる心肺蘇生の方法を学び、実践する訓練です。切り傷や擦り傷といった軽微なケガの手当であれば誰が行っても問題ありませんが、大ケガをしている人や意識を失っている人に対して誤った処置をしてしまっては大事になります。救命訓練にあたっては、消防署などへ依頼をして指導を受けるようにしましょう。
・災害用伝言板を利用した緊急連絡訓練
災害用伝言板や災害伝言ダイヤルなどを利用して、自分自身の状況連絡や家族の安否確認を行う訓練を指します。大規模災害時は通常の電話回線などがパンクして電話がつながらない、メールが届かないといった事態が発生します。そのような場合の連絡手段を把握しておくことも大切です。他の訓練と合わせて実施すると効果的な訓練をすることができると思います。
防災訓練の重要な目的は「災害の基礎知識を知る事」です。色々な訓練をご紹介しましたが自治体や会社において実施される防災訓練に参加されてみてはいかがでしょうか?
新型コロナウイルスが終息を迎えたら、ぜひ防災について見直していただけたらと思います。