BCM(事業継続マネジメント)とは
組織に対する潜在的な脅威が顕在化した場合の業務運営に対する影響を特定する包括的なプロセス。主要なステークホルダー、風評、ブランド及び価値創造の活動を保持するための有効な対応によって、組織の回復力を構築するフレームワーク。
というふうに言えます。
BCMは、組織、市場、顧客、そして事業を運営する広範囲環境において考えることのできる全てのリスクについて特定し、評価し報告するためのものではなく、組織の脆弱性を特定することに最も関心があり、特に根底の価値に関連している場合や、時間経過とともに事業中断が組織に与える影響を理解することに注力しなければいけない。
ということを理解しておかなければいけません。
BCM構築には、数多くの関連するプロジェクトの管理、そして以下の事項を調整する活動の手配が必要です。
・意識の向上・・・BCM構築実施への参加意欲を維持するための研修、教育。
・情報収集・・・組織の目標達成を支援するために、どのような方法で事業継続を図っていくかを決定するため。
・計画・・・潜在的に発生する可能性がある、幅広い蓋然性が低いインシデントへの対応計画を策定する。
・リスク低減策・・・インシデントが発生した際の影響を低減するための方法を策定する。
・演習・・・事業継続計画の演習の実施
BCM構築は、適切な人材によってのみ成功させることができるが、BCM構築、導入に必要な作業を実施するための訓練をうけた個人に対して役割、責任を任命することも含まれます。
この段階での目的は、持続可能なBCMを組織の中に確実に構築することである。
持続可能なBCMとは、これに関して組織が深く関与し予測可能な将来に対しての準備を維持・向上、発展させるための仕組み作り、及び手続きを有するプログラムのことである。
BCMを開始するために、適切なBCM資格及び経験を備えた外部コンサルタントによる支援を活用することもできます。この方法だとBCMを策定する時間を短縮し、かつ外部研修を受講する必要がなくなるという点において費用対効率を高めることができます。
ただしこの期間中に組織内部のスタッフへ知識を引き継ぐ必要もあります。
組織におけるBCM構築のプロセスは以下の事項から成り立ちます。
・BCM立ち上げプロセス。
・BCMライフサイクルの初期段階構築についての計画、調整。
・組織の理解
・BCM戦略の決定
・BCM対応の開発及び導入
・演習、維持及びレビュー
・参加意識の保持
・継続的なマネジメント
以上があげられます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回、プロセスについて詳しく書いてみたいと思います。