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第11回 ひと目でわかる外見変革

ここまで、心理学での研究、歴史から外見や印象について言葉で解説してきました。頭で理解することに限界を感じている頃だろうと思います。そこで、今回は、ずばり、写真を使って解説します。

外見を構成する要素を「表情と声」「服装と着こなし」「姿勢と立ち方」「歩き方とジェスチャー」「髪型やメイク」と定義しました。要するにどういうことか。

写真1から解説します。注目点は立ち方と服装の変化。→にしたがってスマートに見えていくことが感覚的にわかると思います。具体的にどこが変わったか。一番左は内股であることから重心が下にさがってだらしなく見えます。また、ブラウスがワインカラーなので少し沈んだ印象となります。中央の写真は、インナーを白のしたため、白が反射板となり明るくパキッとした印象に変化しました。立ち方も、足を前後にずらすことで遠近が出てスマートな姿となりました。一番右は、ジャケットを白にすることでさらに印象を強くし、前足をしっかりと前に出し、手を腰にもってくることで自信のある雰囲気を出すことができています。同じ人でも服装、立ち方、手の位置でこのように変化します。外見リスクマネジメントの一例となります。ちなみにこれは恥ずかしながら私がモデルです。

写真2を見てみましょう。右の方が何となく堂々として見えると思いませんか。これは、左の写真はネクタイが曲がってしまっていること、パンツのすそにややだぶつきがあること、足を揃えているのですが、O脚になっていることが原因です。右は、ネクタイをきちんと結び、パンツのすそはだぶつきがない、足は前後にすることでO脚が目立たない、さらにポケットチーフで清潔感を演出しています。


写真2

写真3の違いはわかりますか。こちらは私のプロフィール写真です。HP掲載用に撮影しました。左は自分で考えた撮影。危機管理サービスを提供するため強いイメージで作りましたが、怖いと言われてしまいました。そこで、ソフトな印象に方針転換。その結果が右の写真。髪型、メイク、服に注目してください。右はスタイリストとプロメイクをつけた撮影。髪型は、当初顔を小さく見せようと前に集めたのですが、思い切って耳まで出した方が明るい印象となりました。メイクは左が自己流で濃いメイクであるのに比べ、右のプロメイクの方がより自然です。左は黒スーツで強そうに見えますが、右のグレーの方がソフトになりました。左は手の指先が伸びていないため中途半端な印象です。自信があるのかないのか不明。右は指先まで伸びているため自信に満ちています。ジェスチャーはこのように指先の表現だけで印象が大きく変わります。


写真3

そして、数字も整理。プロフィール写真を変更した後、翌年から記者からの問い合わせ件数が2倍になりました。

図1 石川慶子への記者からの問い合わせ件数

写真4は、オンラインでの映り方です。目線に注目してください。左は目線が下です。右はカメラ目線です。カメラ目線にすると表情が生き生きとしているのがわかりますか。カメラ目線にすると相手と眼が合うからです。これがアイコンタクトになります。目に力がこもり、伝わる力が強まるのです。


写真4

このように外見リスクマネジメントは、表現力を豊かにすることで伝わる力を劇的にアップする不思議な力があります。言葉だけで伝わらないと感じたら、自分の表現力をチェックしてみましょう。

【外見リスクマネジメント基礎講座】(石川慶子MTチャンネル、RMCAコラボ企画)
第12回 写真で解説 一目でわかる外見リスクマネジメント
https://youtu.be/jpTTHUMAv38

 

 

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