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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第5回 BCP見直しのコツ

BCPにまつわる話

千葉 賢治氏

BCP見直しのコツ

皆さんの会社では、BCPの策定はお済みでしょうか?
策定済みの企業様、どの程度の頻度で見直しをされていらっしゃるでしょうか?
最低でも年に1回は見直しと訓練を実施していただきたいものです。
また、見直しの時期としてお勧めしたいのが丁度今ぐらい。
新入社員さんが入社、社内の人事異動が落ち着いた頃がいいかと思います。
では、どのような見直し方をすればいいのか?
今回は、BCPの見直しにおけるポイントをいくつかご紹介してみたいと思います。
ポイントとしては4つ。

1番目は従業員様の完全な把握。

新入社員の方、退職された方、社内の人事異動、出向などでしょうか。
誰がどこに異動したか新入社員様はどの部署に配属になったか、退職された方は誰でどの部署からなのか?などです。
詳細に把握していないと安否確認などのときに余計な時間を使ってしまいます。

2番目は、リスクシナリオの見直しです。

内部環境の変化や外部環境の変化など、内外の環境は刻々と変わっていきます。
想定したリスクシナリオにおいて、取引先企業の被災によるサプライチェーンの停止など、事業の中断要因となる事象は多様化していて、それは環境の変化によっても変わってしまいます。
様々な原因事象を再度洗い出すことによりリスクシナリオを整理し、現在貴社に必要な対応策を検討する必要があるのです。

3番目として、復旧させる業務の優先順位の見直しが挙げられます。

リスクシナリオを見直した後に復旧する業務の優先順位を見直す必要があります。
前述した対応策に沿った優先順位を検討していただきたいと思います。
優先順位を見直す上で必要になってくるのがBIA(事業影響度分析)です。
BIAによって優先順位を決定する際の観点として、サービスや業務の売上、取引先の被災状況や契約状況、社会的影響などが考えられます。
それに合わせて、非常時においてアクションを起こすタイムラインもきめておかなければいけません。
また、財務状況も関係してしてきます。
復旧の優先順位を決める際、復旧させる業務においてどの程度の投資が必要か、その財源をどこから調達し、どのような返済計画にするのかなども考えておかなければいけません。

4番目として、策定したBCPに沿った訓練の実施です。

BCPを策定しただけでは、なんの意味もありません。
それを日常業務に落とし込み、全従業員(社員さん、パートさん、アルバイトの方、派遣の方)に周知徹底させなければいけません。そうしないとBCPは機能しないのです。
実際に訓練で動いてみないと問題点はなかなか見えてきません。
是非、社内で訓練を実施していただきたいと思います。
そうすることで、意味のあるBCPが出来上がっていくのです。

5番目は、BCPを身近なものにすることです。

策定したBCPや関連するマニュアルなどは詳細な手順まで網羅しています。
そのため膨大な文章で構成されています。緊急時に為すべき対応が瞬時に把握できないという話も聞かれます。
緊急時、従業員の方がどんな行動をとるべきかを直感的に理解できるようなマニュアルも作っておく必要があります。
それは、出来るだけ簡素に利便性を高めることが重要です。
緊急時の行動基準を示したカードサイズのマニュアルやデータ化したマニュアルを全従業員に配布するなどです。
そうすることで、従業員の方々にもBCPがより身近なものになると思います。
前回のメルマガでも、ご提案させていただきましたが、前述の目的のためにも常時携帯電話の携帯をご提案させていただきました。

貴社様でBCPの見直しをされる際にはご検討いただきたいと思います。
当社でもBCP見直しのお手伝いをさせていただいております。
合わせてご検討くださいますようお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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