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  1. BCPにまつわる話 千葉賢治
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第15回 BCPの必要性を再認識して下さい

BCPにまつわる話

千葉賢治氏

現在、中小企業のBCP策定率は6割といったところでしょうか。
まだ、残り4割の企業は策定できていません。(策定中の企業も含めて)
そこで、皆さんにもう1度考えていただきたいのです。

BCPを策定していない中で、もし今災害が起きたら?
会社、従業員やその家族を守ることが出来ますか?
ほんの数十秒です。ほんの数十秒ですべてが失われてしまうかもしれません。
想像してみてください。携帯電話から緊急速報の音が鳴り、次の瞬間、大きな
揺れに襲われる。
揺れが治まって、辺りを見回すと棚や机はみるかげもない。
多分、あなたは何をしたらいいのか頭の中は真っ白になってしまうことでしょう。
そうならないために必要なのが「BCP」なのです。
「BCP」を策定していれば、まず、何をしなければいけないのか、次は何、その次は何
と、すぐ行動に移すことができます。
また、情報収集、他の人に対して的確な指示を出すことができるでしょう。
それには、BCPを策定しただけではなく、それに基づいた研修や訓練は必要不可欠です。
研修や訓練を繰り返すことで、従業員やその家族、会社を守ることができるでしょう。

もう一つ、忘れてはいけないことがあります。
それは、CSR活動です。災害時に会社として普段お世話になっている近隣住人の方に何をしてあげられるのか?考えておいていただきたいのです。
どんなことでもいいんです。
そうすることで、会社の価値の向上や、近隣住民との信頼関係が築けるのではないでしょうか。

これから、BCPを策定する企業様、今策定中という企業様に提案があります。
BCPを策定する際、是非とも取引先の企業も巻き込んでいただきたいのです。
自社だけでは事業の復旧が難しくなってしまうことがあります。
例えば、外注に出している部品がはいらないとか、人が足りないなど。
相互支援協定などを結ぶことで、事業再開が加速するとおもいます。

BCPを策定するには、コストがかかるかもしれません。
災害対策にあたっての補助金、助成金、融資などもあります。
それをうまく利用して、もしもの時のために備えていただきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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